[2018/12/21]
ESTPの性格 [Se-Ti-Fe-Ni]
ESTPは16タイプの中でもトップクラスの行動力を誇るが、
その理由は勿論心理機能にある。
まず主機能Seは五感で感じられるものを重視する、
いわゆる現実主義者である。
そして主機能Seの裏には劣等機能Niが影を落としている。
Niとは簡単に言えば確信的な直観・雷に打たれたような閃きといった類のもので、
それ故にNiを優勢機能に持つタイプは俯瞰的・長期的視点に優れるといったような特徴を持つ。
つまりSeを主機能に持っているということは、
Niを劣等機能に持っているということでもある。
それ故、
自身の行動が未来に与える影響を差し置いて、
目の前の問題に集中するといった特徴を持つ。
これがESTPの持つ類まれなる行動力の一因となっている。
主機能を共通するESFPも同様の特徴を持っている。
ESTPの図抜けた行動力の源泉は主機能Seだけでなく、
その補助機能Tiにもあるといえよう。
Tiは独自のロジックで物事の判断を行う機能で、
これが主機能Seと合わさることによって、
そのエネルギーが目の前の問題解決に対して集中的に投下される。
ESTPの補助機能Tiはルールや秩序などの外的な枠組みを嫌い、
加えて他人の評判や思惑(Fe)にも無頓着な側面もあるため、
良くも悪くも躊躇いなく行動できるのがESTPの大きな特徴の一つである。
故に本人さえも予想だにしない結果を招く場合も多く、
それがトラブルメーカーという評価に繋がる理由の一つであろう。
ESTPは代替機能にFeを持っている。
Feは外向機能の中でも特に人間や人間関係それ自体にフォーカスを当てた機能で、
この機能が優勢なタイプは理性的でコミュニケーションを得意とする。
ESTPはこのFeを代替機能として持っているので、
向こう見ずな基本性質とのバランスを取るが如く働かせることになる。
周囲の人間の同意を得られるような行動、
調和的で友好的なコミュニケーションなど、
Feがとりわけ人間関係に対する配慮を忘れがちなTiの弱点をを補うように働く。
主機能Seによって目の前の現実に集中し、
それを補助機能Tiによりクールでドライに判断するのがESTPの基本的な性格となる。
代替機能Feを意識した場合は人間関係への影響を考慮に入れた判断を行う。