[2018/12/22]
ESFJの性格 [Fe-Si-Ne-Ti]
Feを語る上でのポイントは2つある。
1つは人、
特に他人の感情の動向を追うこと、
もう1つは外向機能においてとりわけ実際の人間に焦点を当てている機能であるということだ。
感情機能は人の価値観や単に感情を重視するという性質があるが、
Feは外向機能のでもあるのでモチベーションがコミュニケーションへと向かうことになる。
人間関係を構築するプロセスにおいて他人の感情を理解することが得意なのがFeの最大の特徴で、
外向機能であるが故に容易に他人と共有する。
いわゆる共感する力に恵まれているのがFeという機能といえる。
また、
感情は人間特有のものであるため必然的に人間自体に意識が向けられており、
平たく言えば物事を判断するプロセスにおいて他人の意見や合意といったものを重要視する。
対をなす機能で劣等機能でもあるTiは自身の中で独自にロジックを形成する機能で、
これを劣等機能としてもっているため、
周囲の思惑を切り離して思考することを苦手としている。
Siは情報に対する自身の受け取り方や感じ方など、
自身の主観的な感覚を重視している。
そのため物事をよく記憶しており、
経験など積み重ねられたものを重用する保守的な機能である。
以上から、
主機能のFeによって常に身の回りの人間関係に意識を向け、
自身が所属するコミュニティにどれ程貢献できたか、
またどれほど評価・感謝されたかを重んじる。
また補助機能のSiより、
他人の細かい部分についてよく記憶しており、
そこからフィードバックを得ている。
どういったことをした時に喜んだか、
何を言った時に悲しんだのかといったことを個人単位でよく把握しており、
それらをコミュニケーションの糧にしている。
Tiが劣等機能なので個人的な意見や周囲に異を唱える者を否定的に捉える傾向があり、
場合によっては単なる意見や批判を自分に対する個人攻撃と解釈することもある。
村八分と多様性
Siは伝統や習慣、
或は単に馴染みの深い人や物を重用する機能であり、
ESFJの場合はこれが主機能Feの下で働いている。
そのことによるネガティブな作用として、
例えば村八分的な振る舞いが挙げられる。
普段は優しく人一倍気配りの行き届いたタイプであるが、
その一方でFeとSiの相乗効果によって集団の秩序に厳しい側面があり、
集団に馴染まない者や意見を強く排除しようとすることがある。
しかしながら、
コミュニティに排他性をもたらし、
それ自体の衰退や崩壊を招くリスクも考慮に入れるべきでもある。
上記のような問題は特に代替機能Neが機能していない時に起こる傾向がある。
Neは物事を多面的に捉えることが得意であり、
これを上手く働かせることがESFJに与えられた課題の1つといえるだろう。