[2019/02/11]

ISTJの代替機能

義務感と責任感

ISTJは16タイプの中でもESTJと並び強い責任感の持ち主である。
 主機能Siは経験・手順・規則などを重んじる知覚機能である。 なので身の回りの環境において一定の状態が続くことを好むタイプで、 人間関係であれば親や上司など権威的な人物に対して強い信頼を寄せたり、 単に馴染みの深い相手と交流することを好むという性質がある。 但し、 内向知覚機能なのでそういった側面は他人からは認識されにくく、 対外的にはむしろ補助機能Teの方がより目立っている。
 Teは情報を客観的な基準を基に整理・判断する機能で、 人間関係においては明快ながら毅然とした印象を他人に与える。 Teを優勢機能に持つタイプは仕事など公の場においては勿論のこと、 プライベートにおいても緊張を解くことを苦手としている。 これは真逆の機能であるFiが個人的な価値観で物事を判断し、 プライベート性を重んじる機能であることからも窺い知ることができる。
 以上より、 ISTJは主機能Siによって習慣や権威の中に在ることを主軸としつつ、 補助機能Teの影響でより客観的な立場から物事に当たることを基本としている。 そのため、 冒頭で述べたように責任感の強さという長所を持っているわけだが、 何事においても義務感から事に当たるため、 自他両方を必要以上に厳しく処断しまうという問題点も同時に抱えている。

プライベート性

代替機能FiはISTJにとってプライベート性をもたらす役目を担ってる。 そもそもISTJにプライベート性というものが必要であると言ってもいいだろう。 規範型のタイプであるがISTJは集団行動を苦手としている。 なぜならあくまでもSiが主機能であるからだ。 外部の状況よりも自分自身の習慣や経験の中にいることを優先するので、 集団行動や組織活動の類はそれ自体にISTJがフラストレーションを溜める要素を含んでいるのである。
 なのでTeに代わってFiによって主機能Siの欲求を満たす必要に迫られる。 例えば、 人として尊敬できる上司の下で仕事をしたり、 専門性を磨いてマイペースな環境で作業をすることなどがそうである。 これはTeによる客観性とは真逆のアプローチを取り入れた例で、 すなわちFiによって個人的な立場から人や物事に触れることで、 同時に主機能Siの欲求を満たしている好例といえるだろう。

ネガティブな影響について

好例があれば無論悪例も存在する。 つまりSiとFiがネガティブな相互作用を働いた場合がそれである。
 Siは元来より環境の変化を嫌う性質を持っているが、 物事の判断における根拠がFiに偏った場合、 非常に偏屈で頑迷な態度を取ることになる。 平たく言えば、 自身の狭い世界の中に引きこもって外部とのコミュニケーションを厭う。 この状態に陥った時はTeの影響が弱まっているため、 現実的な問題から目を背けたまさしく不健全な状態にあるといっていいだろう。


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