[2019/02/16]

INTPの代替機能

思考実験の穴

T型の中で思考それ自体に意識を向けてるのがINTPである。 これはTiとNeによって特徴づけられているわけだが、 とりわけNeの影響をより強く受けているといっていいだろう。 Neは対象の本質を理解し、 それによって考えられ得る可能性を見出す機能である。 そのためNP型全般が人や物事に対して開放的な態度を取る傾向にある。
 INTPはTiすなわち内向的な判断機能を主機能に持っているため、 外部の干渉を嫌い自律的な態度を取る。 Tiは思考機能なので判断のプロセスにおいて合理性を重視している。 補助機能がNeであるため、 考えられ得る選択肢の中から最も理に適った方法を追求する。
 ここでのポイントは、 Neが可能性つまり対象の概念的・抽象的な側面を多分に考慮に入れているという点だ。 これこそがINTPの思考そのものに意識を向ける要因となっている。
 INTPは思考力に恵まれていると同時に副作用的な問題点も存在している。 例えば、 情報の持つ意味に焦点を当てることで情報それ自体を軽視しがちな点などがそうである。 言わば可能性に囚われるあまりデータの詳細を見落として、 判断の根拠を弱めるリスクを抱えているということである。

思考の確からしさ

代替機能Siを働かせることで判断の根拠をより確からしいものに仕立てあげることができる。 Siは対象の内包する意味や可能性といった抽象的な部分に焦点を当てるNeとは異なり、 情報の具体性や詳細に意識を向けている機能である。 16タイプの中でも随一の思考力を持つINTPであるが、 その判断における根拠、 とりわけ客観的根拠にやや欠ける面がある。 Tiを使用することによる必然とも言えるが、 代替機能Siを働かせることによってデータによる裏付けを伴ったロジックを導くことができる。
 また、 Siは経験や記憶を重視する機能であり、 それらを蓄積するプロセスで必然的になんらかのアウトプットを伴うことになる。 これはインプットに偏りがちなINTPにとって、 アウトプットによる情報の供出に目を向ける機会となる。 言わば実際の行動を通して思わぬ気づき(Ne)を得る機会としての意味合いをも持っているといえる。

ネガティブな影響について

Neによる思考の幅がその長所の一つであるINTPであるが、 Siが悪目立ちすることで本来の持ち味を失うことになる。 SiはINTPにデータによる確からしさをもたらす一方、 思考の材料を自身の限られた経験や記憶に偏らせ、 極めて主観的で根拠に乏しいロジックの迷宮に迷わせる副作用を有している。 このような場合、 Neによる開放性が閉ざされているため、 偏屈で消極的な態度において自身の世界に引きこもることになる。


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