[2019/02/18]

INFPの代替機能

理想を抱え込む

主機能Fiは自分自身の心に従うことを最も重視している。 情報に触れる際はNeのレンズを通して知覚する。 なので対象が人であれ物であれ考えられ得る可能性を最大限に考慮する。 但し、 Fiすなわち内向判断機能が主機能であるため、 最も優先されるのは自分自身の価値観となっている。 Fiが主機能であると同時に、 Teが劣等機能であるためINFPの多くが理想主義的な価値観を持っている。 劣等Teによって法や客観的事実に囚われないと同時に、 Neによって対象の可能性を出来る限り尊重しようとするからである。
 また、 上記のような傾向はINFP自身にも向けられている。 つまり、 Neの影響で自分自身のアイデンティティをとことん追求しようとする、 いわゆる自分探しを好むタイプである。 しかしながら、 Neの持つ際限なく可能性を求める性向が裏目に出ることで、 かえって自分自身を追い詰めることにもなり兼ねない副作用も抱えている。

アイデンティティを想起する

代替機能Siは経験や記憶といった、 自身のとりわけ過去に生じた物事を重視する機能である。 このSiが働くことによってINFPに良いフィードバックをもたらす効果がある。 INFPが最も重視する自身のアイデンティティは、 通常であれば優勢機能のNeによる豊かな可能性によって支えられてるが、 かえって自信を見失う場合もある。 そのような場合に、 NeをSiによって代替することで、 自身のアイデンティティを想起することができる。 つまり、 経験や記憶といった自身の過去を辿ることで、 より冷静かつ建設的に内省を行うことができる。
 また、 Neによる現実可能性を軽視する側面をSiによって上手くカバーすることができる。 Siは現実感に優れていたり細かい事実をよく把握する性質を持っているため、 INFPに地に足の着いた冷静な判断力をもたらす作用がある。

ネガティブな影響について

Siは過去に起きた出来事を重視する良くも悪くも保守的な機能である。 内向機能なのでとりわけ自分自身の中に蓄えられたものに左右される主観的な側面を持つ。 上記のような性質がFiと相互作用を起こすことによって、 INFPを自分の世界の中に引きこもらせるようなネガティブな影響を及ぼす。 元々Fiは自身の価値観に従う判断機能であるが、 Siが悪目立ちすることで、 自身の中にある限られた情報によって人や物事の価値付けを行ってしまう。 Teが劣等機能であることも相まって、 その判断は極めて主観に依っており、 たいていの場合において自身の世界観を絶対的に妄信することでさらに判断の幅を狭めるという負のスパイラルに陥る。


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