[2019/02/09]

ESFJの代替機能

人の見えない部分

Feは人間の、 特に感情面に焦点を当てている機能で、 これを主機能に持っているESFJは常に人間関係そのものに強い意識を向けている。 Siなので人や物事の詳細に注目しており、 実際に他人のちょっとした変化によく気づくタイプである。 それにより相手に対してより適切なコミュニケーションを取ることができる。 要するにSiによるフィードバックが主機能Feを補助する役目を果たしている。 このようにSiの知覚とFeの判断がESFJの基本性質を形作っている。
 ESFJはFeが優勢なので人に対する想像力に優れた面があることは確かだが、 Si優勢なので多面的に物事を考えたり、 人の動機の深い部分を捉えることを苦手としている。 そのため代替機能Neが上記のような側面をフォローする役割を担っている。

気づきとアプローチ

代替機能Neが普段ESFJが見落としがちな人間の深い部分に目を向けるきっかけを与えている。 先述したように人の特に細かい部分によく気づくことで、 その動向を把握することが得意なESFJだが、 一方で人の奥底に眠る動機を捉えたりすることは不得意としている。 そういったことはむしろ代替機能のNeが得意としており、 すなわちNeを働かせることによって相手の動機や価値感など本質的な側面を推し量り、 より豊かな人間関係を構築することできる。
 また、 気さくで気配り上手な優しいタイプである一方、 礼儀や習慣などに関して厳しい側面がある。 これはFeとSiの相乗効果によるものである。 対してNeは格式ばらない雰囲気を好むため、 その面においてはコミュニケーションにある種の余裕を生み出す潤滑油のような役割を果たす。
 他には、 SJ型全般がそうであるようにESFJも人間関係では馴染の深さを重視している側面があり、 この点でもNeによって人間関係における風通しの良さを得ることができる。
 ESFJは人間関係の序列や枠組み、 すなわち人間関係の縦と横の両方に境界線を設ける傾向があるため、 代替機能Neの役割は総じてその境界線から一歩引いた視座をESFJに与えることにあるといっていいだろう。

ネガティブな影響について

Neは人や物事の可能性を最大限に考慮するという特徴を持っているが、 物事の判断を必要以上に先送りにするというネガティブな副作用をも同時に有している。 これが主機能Feと合わさることで、 例えば他人の意見にひどく左右されたりするなどといった状態に陥る。 もともとFeが他人の意見や人間関係におけるコンセンサス(合意)を重視している機能で、 そこにNeの散発的な視座が加わることでかえって判断能力の低下を招くことがあるというわけである。 Tiが劣等機能なので元来より独自で物事を判断することを苦手としており、 そのことも上記のような事態を招く原因の一つである。


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