[2019/02/05]
ENTPの代替機能
人間分析
NeとTiを持つENTPは物事を分析し考察することは半ば趣味のようであり、 また得意でもある。 その対象は人間相手でも同様で、 相手の動機や気質など本質的な観点に注目する。 通常はそのプロセスにおいてTiにより独自に論理を組み立てることになる。 この時に代替機能FeによってENTPに欠けがちな感傷的な視点を付与し、 人間に対する洞察を深めることができる。
好ましいプロセス
Feによって深められた人間に対する洞察は、
ENTPの行動におけるプロセスにもポジティブな影響を与える。
通常であれば、
Neによる拡散的な発想力をTiによって独自のアプローチによって実現しようとする。
そのため、
基本的には他人の合意等をあまり得られないまま独力で計画を遂行することになる。
ENTPはしばしばその発想力や計画力を評価される一方で、
物事の実現可能性や実現力の乏しさを指摘されている。
これは劣等機能Siによる影響が主たる原因とされているが、
補助機能Tiの危うさもその原因の一つであることは確かである。
前例を軽視したり正規の方法に従わないところがTiが本質的に抱えている危うい要素といえる。
Tiが内向機能であるため、
あくまでもそのプロセスにおいて外部の干渉を受け付けずに物事を判断することによる副作用といってもいいかもしれない。
こういった副作用を抑える役目を果たすのが代替機能Feである。
Feは外向機能の中でもとりわけ人間に焦点を当てている機能で、
まさに人間の感情を重んじた判断を行う機能である。
そのためFeを優勢機能として持つタイプは、
周囲の合意を得た上で物事を進めたいと考えるタイプである。
ENTPにしても、
E型であるためNeによる発想や夢をより多くの人々と共有したいと考えていることは確かである。
ENTPは人に対してもシステムのように無機質な視点から相手を判断する部分があるので、
Feによって感傷的な視点を補うことによって、
より多くの人々からの合意と支援を得ることができる。
そうすることでENTPが抱えがちな物事の遂行力の欠如を補うことになるというわけである。
ネガティブな影響について
本来であれば人の情緒面に配慮した機能であるFeであるが、
不健全な状態であれば当人にとっても周囲にとってもネガティブな影響をもたらすことになる。
ENTPの場合であれば、
自身の利己的な目的のために他人を不当に操作的に扱ったりする。
E型であるため元来より他人とのコミュニケーションを得意としているが、
不健全な状態にある場合はFeが他人を扇動してコントロールすることを促す。
この時のENTPにおいて、
その危うさはより一層加速されるため、
結局は自己の破滅を誘う結果になる場合が多い。