[2019/02/08]

ENTJの代替機能

視座について

Niは物事から五感では捉えることのできない、 イメージなど象徴的な何かを知覚機能である。 背景にはSeがあるため、 物事の全体像のおおよそを把握することで、 確定的なインスピレーションを得ている。 確定的・収束的という点でNeとは異なっており、 それゆえ長期的・俯瞰的な視座を持って計画を立てることなどを得意としている。
 ENTJはTeを主機能としているため、 たとえば実社会の競争を勝ち抜くための戦略性という側面で補助機能Niが影響を及ぼしている。 しかしながらこのNiは物事の詳細をありのままに知覚することを不得意としている。 そのため実情にそぐわない戦略を掲げるリスクも孕んでいる。 代替機能SeはENTJに現状を理解するための視座を与える役割を担っているといえるだろう。

戦略と現状

前項ではENTJに足元が疎かになりやすいといった特徴があることついて解説したが、 実際に代替機能Seがどのような点で良い影響を及ぼすのだろうか。
 一つは実情を理解するための手助けになる点が挙げられる。 Niが物事の詳細を知覚することを苦手としているため、 Seによって現実の細かい部分まで把握することでそのフォローを行う。 例えば今何が流行っているかといったことなどをSeによってより小まめに把握したりする。 現状に沿うことで生きた戦略を立てることができる。 ENTJは主機能をTeに持つE型なので、 目の前の問題を処理することは重要事項の一つであり、 故にSeから良きフィードバックを得る必要があるのであろう。
 また、 Seによって得られるフィードバックは戦略や計画それ自体に限ったことではない。 ENTJもJ型の例に漏れず計画的に物事を進めていくタイプである。 一方で、 実際には臨機応変に方向転換することを求められる場合もままあり、 その際にSeを使用することで細やかな対応が可能になる。

ネガティブな影響について

ESTJと異なりプロセスに自由と自律を求めるENTJは、 その分だけ結果に対して厳しい意識を持っている。 この性質にSeのネガティブな影響が加わることで、 ENTJの結果至上主義的価値観に拍車を掛けることになる。 これはTeとSeの負の相乗効果によって、 客観的事実に対して偏った意識を植え付けられるからである。
 また、 Seによって本来の長所である戦略性(Ni)が影にひそめられ、 あらゆるチャンスに振り回され、 結局は中途半端な結果だけが残ることになりかねないこともある。 元から強い自律性を有してるENTJなだけに、 そういった迷走も挑戦と置き換えて我を見失ったまま突き進んでしまう。


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