[2018/12/29]

Te(外向思考)とTi(内向思考)の違い

今回はTe(外向思考)とTi(内向思考)の違いについて考えていこうと思う。 まず始めに2つの機能の共通点から見ることで両者の違いを明らかにしていきたい。

TeとTiの共通点

・効率性や問題解決を求める
・感情面に対して苦手意識がある
・意志が強い(固い、堅い)

やはりT型の特徴が両者の共通点となる。 その判断においてT型はF型のように感情や価値観といったものを切り離して扱う。 それによって、 置かれた状況でなにをすべきかといったことに意識が向けられる。 目的思考を持ち、 その判断において必然的に効率性や問題解決に重きが置かれる。
 一方で情緒的なサポートが求められる問題は苦手としている。 こういった問題は客観的であれ主観的であれ明確なアウトラインを設けにくいからだ。 他では意志の強さが共通している。 主観客観問わず根拠が明確だからだ。 余談だがT型とF型を見分けるポイントの1つがこの明確さにあるといえる。 本来はF型にも意志の強さはあるが、 その根拠が明確なものではないため実際にはF型の方が意志や意見を変えやすいというわけである。

TeとTiの違い

・主観性と客観性 (向性と態度)
・社会的価値観 (相対性と絶対性)

一番の違いは主観性と客観性の違いであろう。 まずその向性と態度の違いから、 Teが始めから終わりまで客観性を持つ一方で、 Tiは始まりは客観性を持つが終わりは主観性が強くなるという特徴がある。 これはどういうことかというと、 インプットは両者ともに外部の情報をもとにしている点で似ているが、 アウトプットの方向性が異なっているということだ。 具体的に言えば、 Teはその判断において客観的事実や前例などの情報をもとに現実に対処することに重きを置く。 対して、 Tiは必ずしも現実に対処するための思考とは言えず、 むしろ「理解する」ことに重きを置く思考といった面が強い。 なのでアウトプットにおいて客観性に欠けるという性質がある。 しかし、 Ti(Tiを優勢機能に持つタイプ)のその判断の根拠となる情報自体は外部の情報(Se・Ne)をもとにしているのであくまでもそのプロセスの「始まり」においては客観性があるという理屈だ。 もとになる情報に対しては開放的で質・量ともに限りがなく、 その上独自に処理する傾向にあるため他人から理解されにくいというのがTiの基本的な特徴となる。
 他には、 社会的価値観に対する捉え方に違いが見られる。 先述の通り、 対処するTeと理解するTiという違いがあるが、 この性向がそのまま社会に対する意識に影響を及ぼす。 まずTeは何事においても枠組みを重視するので、 その価値観は属する社会の価値観に由来したものになる。 例を挙げるなら法律・権力・収入・名誉などといったものに重きを置く。 それらは社会の枠組みの中において自身がどの程度の貢献を成しえたのかの客観的な指標であるからだ。 そのためTeは最も相対的で定量的な価値観を持った機能とも言えるだろう。 対するTiは理解することに重きを置いているので、 その価値観は個人に由来する。 平たく言えば個人主義的な世界観を持つ。 つまりTiにとって社会で生きるということは、 Teのように社会的評価を軸に活動することではなく、 いかに自活するかという文字通りの意味で生きることを意味している。 社会的価値観のもと社会生活を送ることは客観的で相対的であるが、 個々人がいかにして生きるのかということは主観的で絶対的であるというわけである。


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