[2018/12/27]
Se(外向感覚)とSi(内向感覚)の違い
以前までの記事で、 MBTIにおける8つのアルファベットや8つの機能について基本的な部分は紹介できたように思う。 今回は、 Se(外向感覚)とSi(内向感覚)という似ている面を持つ機能の違いについて考えていきたい。
SeとSiの共通点
2つの機能の違いを考える上で、
まずは似ている部分について見ていこうと思う。
以下、
簡単にまとめてみた。
・実作業を好む
・経験に基づいた方法を好む
・物事の詳細や具体性を重視する
SeとSiは互いにS型なので実務的な性格をしている。
逆に言えばN型のように抽象的に物事を考えたり俯瞰的な視点を持つことを不得意とする。
また、
現実を重視するので手持ちの物で勝負をし、
その際は経験に基づいた堅実な手法を取る。
総じて地に足のついた性格の持ち主といえる。
SeとSiの違い
まず大きな違いとして向性の違いによる特徴を挙げたい。
上で述べたように両者の間には現実を重視するという共通点があるが、
外向機能であるSeはとりわけ刻々と変化する現実に意識を向けている。
なので状況把握が得意で不測の事態にも強い面を持つ。
対して内向機能であるSiは積み重ねてきた経験を重視しており、
状況の変化に弱い面を持っている。
一方で物事を正確に行うことに長けており、
いわゆるルーティンワークに強い。
また、
両者の違いにまつわる比喩として「写真(=Se)」と「絵画(=Si)」が挙げられる。
写真は現実をありのままに移し出す、
そのままコピーするといった感覚に近い。
すなわち、
そのプロセスにおいて主観の要素は極力排除されなければならない。
一方の絵画は書き手によって仕上がり具合が異なる。
なぜならばそのプロセスにおいて書き手の主観が用いられるからである。
次に、
両者それぞれの相反する機能の違いから考えたい。
Seの相反する機能はNiである。
Niは物事から確信的な洞察を得て、
ヴィジョンを持ち物事の未来を見通すことが得意とする。
このNiが相反する機能であるSeは、
状況の変化に振り回されるために長期的な視野を持つことを苦手とする。
一方、
Siの相反する機能であるNeは物事の本質を把握した上で様々な可能性を受け取ることを得意とする。
このNeが相反する機能であるSiは、
状況がどのように展開していくかを予測することを苦手としている。
一定の状態が続くことを望むあまり物事の可能性を考慮しない面を持っているともいえる。
他には、
それぞれの持つ時間軸の違いが挙げられる。
前述の内容と重なるところもあるが、
Seは現在という「点」、
Siは過去という「線」に重きをおくという違いがある。
Seは変化していく現実を知覚することを得意とするため常に現在に焦点を当てて行動する。
対するSiは蓄積された情報を活用することを得意とするので焦点は常に過去に当てられているというわけである。
このような性向は日常生活においても同様で、
Seは好奇心旺盛で流行に聡くフットワークの軽い行動派が多く、
Siは保守的で特定の趣味を持ちたがり習慣的な生活を送る者が多い。
まとめると、
Seはその手数の多さで変化に上手く対応することを好む。
Siはより堅実な方法で慎重に事に当たることを好むといった違いがある。