[2019/01/08]

ISTJとISFJの違い

今回はISTJとISFJの違いについて考えていきたい。 かなりよく見かける2タイプであるが、 見分けるのにはそれなりに苦労するタイプにも思われる。 とはいえじっくり観察すればその違いに気づくことができるだろう。

共通点は几帳面な優等生

ISTJとISFJの主機能のSiは物事の細部にこだわる几帳面さや記憶力の良さが特徴だ。 なので職場などにおいては物覚えがよく着実に仕事を完了させるため周囲から厚い信頼を得ていることがよくある。
 また、 権威や伝統など積み重ねられてきたものを信頼し、 職場や学校ではとりわけ目上の人物の言いつけや規則をよく守る模範的なタイプである。
 一方、 Neを劣等機能に持っているため、 物事の可能性を考慮することが苦手で突発的な事態に弱かったり、 新しい物事を受け入れない頑固な部分も見られる。
 しかしながら、 ISTJもISFJも人や物事にひたむきで誠実に対応するため、 組織や集団において言わば土台となるような大事な役目を果たすタイプといえよう。

気が短く厳格なISTJ

Siを主機能とする両タイプは真面目で控えめな印象を周囲に与えているが、 ISTJはそれに加えてより厳格な性格の持ち主といえる。
 これは補助機能Teの影響によるものだ。 Teは規則や自身の置かれた立場など客観的なものを根拠に物事に当たる機能である。 このTeが主機能Siを補助することで、 自分自身がやるべきことを確実にやり遂げるという強い意志力を発揮させる。 主機能のSiは常識や権威などを重視すると同時に規範型(J型)の機能でもあるので、 何事においても例外を認めない態度を取りやすく、 これに客観性を重視するTeが合わさることでISTJに類まれなる責任感を付与しているわけである。
 また、 Siは自分自身の中の習慣や経験を重んじるため、 良く言えば集中力がある、 悪く言えば視野が狭いとも言える。 補助機能のTeにしても効率的ではあるが性急な面もあるため、 ISTJには非常に気が短く厳格な側面があるといえる。

気が長く温和なISFJ

先述の通りISFJもISTJと同様に与えられた仕事をやり遂げる強い責任感の持ち主である。 ISFJがISTJと異なっているのは気が長く温厚である点だ。
 これは補助機能Feの影響によるものとなる。 Feはコミュニティの意見や人の感情面といった要素を考慮して物事を判断する機能である。 これが主機能のSiを補助するので、 ISFJには組織に厚い忠誠心をもって他人によく尽くす献身的な人物が多い。
 このように人の好いISFJではあるが、 同時に自分自身を必要以上に追い込んでしまうといった側面もある。 これは他人の要望を敏感に汲み取るFeが裏目に出てしまうケースである。 ISFJと似た面を持つESFJも他人の要望をつい聞き入れがちではあるものの、 E型なので積極的に問題提起をしたりすることで様々な苦労を容易に他人と共有できる面がある。 しかしISFJはI型であるがゆえ、 控えめで自己主張をして目立つことを避けるため、 直接自分に関係のない問題までをも一人で抱え込んでしまうのである。 さらに代替機能にTiがあるので、 ため込んだ思いをもとに独自の判断で思いもよらぬ大胆な行動といった形で問題が発露するケースもままある。
 問題を一人で抱え込んでしまう点はISTJと共通しているが、 そういったことにどう対応するかといった部分に両者の違いが表れているといえるだろう。


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