[2019/01/17]

INTPとINFPの違い

今回はINTPとINFPの違いについて考えていきたい。 どちらも少数派な上にイメージ的にもよく似たものがある。 しかしながら、 内面的にはかなり異なっているため、 しっかりと観察すれば見分けることは難しくないだろう。

浮世離れした社会派

INTPとINFPはI・N・Pという3つの要素によって、 16タイプの中でも共に1、 2を争うほど浮世離れしたタイプといえる。 内向判断機能が主機能(IP型)なので個人的な価値観のもとマイペースに生きようとする。 加えてN型なので身の回りの課題を解決することも苦手としている。
 このように、 両タイプとも浮世離れした性質を多分に持っているが、 その一方で人一倍社会に関心を抱く側面を持っている。 これは補助機能Neによる影響が大きい。 Neは元来物事の本質を掴み取ることが得意であり、 それ故一見関連のない物事に関心を抱いたり、 俯瞰的・総合的視座を与えるといったような働きがある。 なので、 人によっては一見昼行燈のように見えても意外に社会問題について深く考えていたりすることがある。

思考の漂流者 INTP

INTPが得意としていることであり、 あらゆる活動のモチベーションとしていることが「理解すること」である。 主機能Tiは物事について独自で思考し判断を下す。 そのプロセスにおいて規則や常識といった外的な要因の干渉を拒む傾向にある。 つまりINTPにとって主機能Tiは絶対的な価値を有してるといえる。
 そしてその思考の情報源となるものが補助機能Neである。 思考の情報源としてのNeは、 例えば本質的観点・多角的視点・多種多様な情報といった意味を持っている。 これが主機能Tiを補助することで、 INTPを思考の漂流者足らしめているのである。 すなわち、 自分によるものであれ他人によるものであれ、 導いた結論に対して良くも悪くも暫定的な扱い方をし、 常に改善の余地を残そうとする。 そしてそれを見つける手段はあくまでも自分自身の思考に依存している(主機能Ti)というわけである。

人生の旅人 INFP

INFPは感情機能を主機能に持っている。 にも関わらず、 しばしば物事に対して深く考える側面がある。 心理機能からすれば一見矛盾しているようにも思えるが実はそうではない。 理由は2つある。
 1つは、 考えるという表現がそもそも正確な表現ではないからだ。 つまり、 考えるというよりも疑問を抱くといった趣が強いのがINFPにおける思考である。 INTPが好む論理的思考とは乖離しており、 この点が両タイプの最も大きな違いとなっている。
 2つ目は、 補助機能Neによって物事の深い側面まで知覚しているからである。 物事の本質的な部分に焦点を当てているため、 本来は苦手であるにも関わらず深く思考しようとしてしまうというわけである。 しかし、 実際の所は思考を回すというよりも、 それに対して単に自分がどう感じたかを表現することが多く、 その点でやはり感情機能を主機能に持ったタイプであるといえる。
 世間の様々な物事に対して疑問を抱き続けながら生きる姿は、 まさに人生の旅人といった趣が強く感じられる。

アウトプットにおける違い

両タイプの違いを考える上でのポイントはアウトプットにおいて求めるものの違いにあるといえる。
 INTPにとってのアウトプットとは新たな情報の取得のためにあり、 主機能Tiによる物事に対する深い理解の欲求が主な動機となっている。 それは思考実験の具現化であったり他人から情報を引き出すためのアプローチであったりする。
 対するINFPにとってのアウトプットとは自己実現の一種であり、 何か具体的な物事を求めているわけではない。 強いて言えば、 自己表現をすることで相手の心理に訴えかけることが目的となる。 あくまでもFiであるため、 お互いの価値観の話に終始するのがINFPのアウトプットにおける本質といえる。


category:MBTI

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