[2018/12/30]
Fe(外向感情)とFi(内向感情)の違い
今回はFe(外向感情)とFi(内向感情)の違いについて考えていこうと思う。 まず始めに2つの機能の共通点から見ることで両者の違いを明らかにしていきたい。
FeとFiの共通点
・人の内面(価値観)を重視する
・人との衝突を避けたがる
さて今回は2つの感情機能の共通点を考えていこうと思うが、
感情自体がかなり抽象的な概念なためか今までの中で最も共通点を探すのに苦労させられた。
例によって今回もF型の特徴が両者の共通点だと思われる。
まず人の価値観を大事にするという点が共通している。
F型はT型のように情報を整理・分析するのではなく、
その情報に対して人がどう感じるかに意識を向ける。
その基になるものがすなわち価値観というわけだ。
なので、
FeとFiは向性の違いはあるものの価値観を重んじる点で同じといえる。
また、
価値観を大事にするあまり良くも悪くも人との衝突を避けようとする性質がある。
ここでポイントというか忘れがちなのが、
他人の価値観は勿論のこと、
自分自身の価値観も守りたいという気持ちが強く働いているという点だろう。
故にF型自身が他人の目を気にしたり傷つきやすかったりするのである。
FeとFiの違い
・行動を重視するかどうか
・多様性への理解=好き嫌いの基準
まず両者の主な違いとして、
その感情が他人から理解されやすいかどうかという点を挙げたい。
これはつまり、
気持ちが行動として表れるか、
逆に他者のそういった行動を評価するかどうかということだ。
Feは外向機能なので意識が常に外側つまり他者に向かっている。
対して、
Fiは内向機能なので意識が常に自分自身に向かってる。
肩を落として独りで居る人に対して声を掛けて励ますFeと、
一見普段と変わらない様子の人に対して何かあったのかもしれないと密かに思いを巡らせるFiといったイメージが両者の違いになるだろう。
Feはその判断も行動も明快であるのに対し、
Fiの判断基準はFi本人独自のもので、
それゆえに直接的な行動に結びつかないことが多いといった違いがある。
他に、
人間の多様性に対する理解や態度にも両者の違いが表れる。
まず前提として、
先述の通りFeもFiも人の価値観を大事にしようとする点は同じだ。
しかしながら、
価値観に対する線引きが両者で異なる。
Feは外向型(E型)かつ規範型(J型)なので自身が所属する集団・組織の価値観に基づき内と外で線引きする。
なので他者理解に努めるが、
あくまでも全体の意見の範疇の中で理解できるものに限定される。
対するFiは内向型(I型)かつ柔軟型(P型)なので自分個人の価値観に基づき主観的な判断を促す。
なので他者理解というよりも、
自己理解によって主観的に理解しようとする。
長所としては、
大枠で限定されるが積極的に他者に寄り添おうとするFeと、
好き嫌いが激しいものの多様性自体に深い理解のあるFiといったところだろうか。
まとめると、
コミュニケーションをより重んじるFe、
価値観をより重んじるFiといった違いを両者に見ることができる。