[2019/01/26]

ESTPとISTJの違い

今回からは向性と態度が正反対のタイプ同士の違いについて見ていこうと思う。 向性と態度が正反対のタイプ同士は以外にも共通点が多い。
 例えば、 同じ気質を持っているという点が挙げられる。 具体的には知覚軸(S/N)と判断軸(T/F)が共通しており、 周囲から見たときの印象の違いとは裏腹に内面的な部分では似通っていることが多い。
 他には、 心理機能の順番、 もっと言うと知覚機能と判断機能の並び方が同一であるという点も特徴的である。 今回のESTPとISTJの場合であれば、 ESTP[Se-Ti-Fe-Ni]・ISTJ[Si-Te-Fi-Ne]、 つまり[感覚-思考-感情-直観]といった具合に心理機能の順番に共通した法則性が見て取れる。
 向性と態度という重要なファクターの違いがある一方で、 上記のように内面に共通した部分が多い。 なので、 今回からはタイプ同士の微妙な違いに焦点を当てながら解説していこうと思う。 というわけで今回はESTPとISTJの違いについて考えていきたい。

フットワークの軽さ

ESTPは主機能がSeなので非常に行動先行型の特徴を持っている。 ポイントは2つあり、 1つはSeが外向知覚機能であるため先に判断することよりも行動から得られた結果を重視する点であり、 もう1つはS型なので実際の行動を重視するという点である。 加えてP型なのでより状況に即した対応を取る傾向も見られ、 方向転換を頻繁に行うタイプである。
 ISTJは主機能Siによって非常に慎重に行動するタイプである。 これはSiが物事の詳細や特定の部分にこだわりを持つという特徴をもつからである。 正確さや手続きなどに重点を置くタイプともいえる。 また、 継続力や忍耐力に優れる部分などからはJ型らしさを窺うことができる。

規則とマニュアル

ESTPは規則やマニュアルといったものをよく破る。 そもそも規則やマニュアル自体に対する意識が薄いと言った方が正確かもしれない。 これはTiの影響が強い。 Tiによってなににつけても自己流で事に当たろうとするからだ。 加えてSeもあるため、 決まり事を守ることよりも状況に即した方法を取ることが優先されるといったところも大きな理由の一つだ。
 ESTPとは逆でISTJは規則やマニュアルを遵守するタイプである。 Teかつ規範型の性質に依る所も大きいが、 Siも遵法精神に強い影響を与えている。 Siのルーティンワークを好む性質は、 すなわち物事の方法や手順におけるこだわりでもあり、 正しいやり方を求める遵法精神の源泉になっている。 これがISTJが優等生タイプと言われる所以である。

上下関係の基準

ESTPの上下関係の基準は主観に依る所が大きく、 個人間におけるパワーバランスを重視している。 これはTiが主観的な根拠を有しているためである。 社会的評価など客観的な指標を好むTeとは異なり、 人や物事を独自に理解しようとするのがTiの大きな特徴であるため、 人間関係の力関係を個人単位で測ろうとする。 その際に注目するのは容姿・腕力・権力など具体的かつ幅広い要素(Se)である。
 ISTJはTeによって客観的な根拠を用いて上下関係を測る。 いわば全体から見た個人の立ち位置を重視する。 加えてSiが権威・年齢・経歴などを重視する傾向にあるため、 Teとの相乗効果によってISTJは上下関係に対して厳格な意識を持っている。

人間関係

ESTPはグループリーダー的な側面を持っており、 言い換えれば自分を中心に物事を進めたがるタイプともいえる。 これはTiが何事においても自分頼みの意識を強く持っているからである。 自己中心的な面を持ちながらも周囲に恵まれるのは、 代替機能Feによって気配りや愛嬌を見せる一面があるからである。
 ISTJは主機能SiとFiによって狭く深い人付き合いを好む。 馴染み深さを重んじる(Si)と同時に、 好き嫌いの激しさ(Fi)を持ち合わせていることによる必然といってよいだろう。 加えてTe優勢であるため愛嬌を持って振る舞うことも苦手としており、 人間関係は総じて不器用な部類に入る。 その分だけ誠実さや正直さなどが美点といえる。


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