[2019/01/18]

ESTPとESTJの違い

今回からは態度(J/P)の違いに焦点を当ててタイプ比較を行っていこうと思う。 過去の記事でも何度か述べたが、 J/P軸の違いはそのタイプの性格に大きな影響を与える。 なぜなら、 タイプ間で知覚機能と判断機能の向性が真逆になる上に順番も異るため、 たとえ似たイメージを持つタイプ同士であっても本質的な部分ではかなり異なった性質を持っているからである。
 という訳で今回はESTPとESTJの違いについて考えていきたい。

「実行力」に優れたESTP

主機能がSeであるため専ら目の前の物事に集中する。 ESFPなども同様の特徴を持つが、 ESFPは代替機能にTeを持っているため人によっては多少の計画性や管理力を有する。 その点ESTPはTiであるため、 外部のルールや管理を受け付けず独断で物事を進める傾向が強い。 目の前の状況を把握(Se)し、 個人的なロジックで動く(Ti)のがESTPの基本スタイルであり、 16タイプの中で最も現在に意識が集中しているタイプである。
 逆に言えば、 T型にしては計画性に欠けたタイプといえるが、 これは劣等機能が関係している。 すなわち、 Niが劣等機能であるためTiのロジックが、 良くも悪くも俯瞰的・長期的な視点を欠いた近視眼的なロジックを展開する傾向にあるのだ。 それでいて状況をうまく切り抜けられるのはSeが状況把握に優れているためである。

「PDCA」を回すESTJ

PDCAサイクルとはPlan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字を取ったビジネスにおいて有名な業務改善手法の一つである。 このPDCAがまさにESTJの基本行動と多くの共通点を持っている。 PDCAについてESTJの心理機能と合わせて簡単に解説すると、 [Plan]・・・従来の実績(Si)や将来の予測(Ne)などをもとにして業務計画を作成(Te)し、 [Do]・・・計画に沿って業務を行い(Te-Si)、 [Check]・・・業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価し(Te-Si)、 [Action]・・・実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする(Te-Ne)という内容となる。 このように計画と実行を規則正しくバランス良く回し(Te-Si)、 改善策や代替案も考慮に入れる(Ne)のがESTJの基本的な特徴となる。

逆算的な視点と対応力

ESTPとESTJの組み合わせには、 P型とJ型の違いが端的に表れているといえるだろう。
 ESTPがSeによって目の前の状況に合わせて舵を取ろうとするのに対して、 ESTJはTeとSiによって物事を断定的に判断し計画通りに進めたがるといった違いが見られる。 これはある意味物事を逆算的に捉えているかどうかといった違いとも言える。 ESTPが状況に従っていわば物事をランダムに積み上げていくのに対して、 ESTJは状況を整理し方向性を定めた上で順を追って処理していくといった違いがある。
 他には、 知覚機能の違いも両者の大きな違いの一つである。 Seを主機能に持つESTPは状況をまんべんなく把握した上で、 補助機能Tiによって独自に合理化するというプロセスを経る。 つまり、 ESTPにとっての合理的な判断とはその時々によって異なる流動的なものであり、 その点でやはりP型的な性向の持ち主といえる。
 対するESTJは補助機能にSiを持っており、 情報を知覚する際に経験・前例・手続きといった特定の部分に焦点を当てる。 そうやって吸い上げられた情報がTeによって整然と優先順位を付けられ断定的に判断されるといった流れが基本プロセスとなる。 知覚・判断ともに限定的かつ断定的な傾向があり、 こちらからもやはりJ型的な性質を窺うことができる。


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