[2019/01/27]
ESTJとISTPの違い
今回はESTJとISTPの違いについて考えていきたい。 行動・人間関係・モチベーション・不健全時の振る舞いなどについて比較していきたい。
行動様式
ESTJはTeを主機能に持つため組織活動特に命令系統の整った組織における活動を好む。
EJ型なので管理力に秀でており、
難なくリーダーシップを発揮する。
Teに加えてSiがあるので明確なガイドラインの元、
効率的かつ計画的に行動する。
ISTPは主機能にTiを持ち、
単独行動を好む個人主義者で、
加えてSeが補助機能なので非常にクールで実務的な性格の持ち主である。
自律的で自由を好むものの、
上記のように実務的で地に足がついているため、
それほど組織に不適合なタイプでもない。
人間関係
ESTJの主機能Teは合理的で冷徹な性質を持つものの、
外向機能に変わりはないので、
ESTJは基本的には気さくで社交的なタイプである。
一方、
Fiが劣等機能であるため、
近親者や目をかけた人物には不器用ながらも誠実な愛情を注ぐ面を持つ。
人間関係においてぶっきらぼうな側面があるISTPの裏には、
Ti-Feによる強い平等精神や仲間意識が根付ている。
また、
Seと劣等機能ではあるがFeを持っているため、
人前では愛想よく饒舌に振る舞うこともある。
とはいえ、
Seが優勢機能である一方でFeを劣等機能として持つため、
基本的に言語によるコミュニケーションよりも行動を通したコミュニケーションを好む。
仕事に対する意識
ESTJは主機能にTeを持つため自分の仕事がいかに社会的価値を有するかを最も重視する。
卑近な言い方をすれば社会的ステイタスをとりわけ重視するタイプである。
主機能Teに補助機能Siが働くことで上下関係や階層を強く信頼する性向を持ち、
出世や権力を得ることなども典型的なモチベーションの一つになる。
ISTPの主機能Tiの根拠は自分自身に由来しており、
それゆえISTPは他人を頼ることを苦手としている。
そのため、
自活するという意識を強く持ち公私問わず自由に振る舞うことを重要視する。
また、
主機能がTiであると同時にSeが優勢機能であるため、
権力者の立場から人を管理・命令することよりも現場において自身の判断で独自に動き刺激を得ることを好む。
不健全時
ESTJが不健全な状態にある時、
通常時以上にFiとNeの価値を軽く見積もり、
優勢機能TeとSiにしても長所よりも短所の方が際立つことになる。
具体的には、
通常よりも一層断定的で個人の人間性を無視した判断を自他ともに押し付けたり権力を濫用したりする。
ISTPの場合は劣等機能Feによって普段であればあり得ないほど感情的に振る舞ったり、
他人とのコミュニケーションを閉ざして予測外の行動を取る傾向が強くなる。