[2019/01/14]

ESTJとESFJの違い

今回はESTJとESFJの違いについて考えていきたい。 両者とも多数派のタイプな上、 実は結構混同しやすいタイプであると思われる。 とはいえ、 しっかりと観察すれば見分けることはそれほど難しくはないだろう。

管理的で模範的

ESTJとESFJは外向判断機能を主機能に持っている。 そのため組織活動や集団行動を好む。 また、 社会は確かな秩序の下に成り立っているという考えが強いため難なく社会に適合する。 そのため、 自分が上の立場に立った時も人々を管理するのが得意であるし、 そもそも自身の立場に関わらず何事においても管理することを好む。 これは内向判断機能が劣等機能であることによる、 他人の価値観を一元的に捉える考え方が良くも悪くも人や物事の管理に向いているからである。
 また、 両者は補助機能Siの影響で模範的であろうとする傾向が強い。 これはSiが手順や手続きにこだわる性質を持つためである。 習慣や経験を重んじる性向が仕事や勉強においてはある一定のやり方を求める。 それも世に広く知られた方法を強く信頼する傾向にある。 つまり、 何事においても好ましいやり方というものが存在すると考えるし、 それ故に人の目というものを強く意識して事に当たる。

厳格なリーダー ESTJ

ESTJは主機能Teと補助機能Siによる相乗効果によって非常に厳格なリーダーとしての側面を持つ。 まず、 主機能のTeは体系化された組織を好むため、 集団における序列や立場といったものを強く意識する。 その中で自分がリーダーとして場を取り仕切ることで物事がより良い方向に進むと考える。 続く補助機能Siは権威や伝統といったものに信頼を置いており、 組織や集団であれば目上の人間の言いつけをよく守る。
 このTeとSiが組み合わさることで、 ESTJは非常に管理的で例外を認めない態度を取る傾向にある。 例えば、 人一倍上下関係に厳しかったり、 自他両方の仕事の進捗管理を細かく把握したがるなどが挙げられる。
 これは主にTeとSiの保守性の相乗効果によるものであり、 ISTJも似たような側面を持っている。 異なっているのはISTJが自分や他人に対する干渉を好まないという点である。 やはりE型であるESTJの方が管理者としての趣がより際立っているといえる。

庶民派のサポーター ESFJ

ESTJと違い、 主機能がFeであるESFJはリーダーというよりもサポーター的側面を強く持つ。 これはFeがあくまでも人ありきの機能であるからだ。 規則や序列といった無機質なものを基準に物事を判断するTeを主機能に持つESTJとの一番の違いはそこにあるといえる。 とはいえESFJは規則や序列といったものをよく守る。 しかしこれはFeというよりも補助機能のSiの影響であったり、 単に規範型(J型)の気質がより強く表れていると考えられる。
 Feによって人間同士のつながりを重んじると共に、 補助機能Siにより強い従属性を有している。 そのためESFJは自分自身が中心に立って人々を統率するより、 どちらかと言えば世話を焼いたり助け合うことを重視するサポーターとしての趣が強くなる。 このあたり、 輪の中心から周囲に影響を与えるENFJとは同じ主機能を持つタイプとしては対照的な特徴を持っている。

人間関係における境界線

ESTJとESFJの違いは人との距離感からも読み取りやすい。 両者とも補助機能のSiによって人間関係に内と外という境界線を設ける側面がある。 その境界線の明確さに両者の違いが端的に表れやすい。
 Teによって強い客観性や公平性を持つESTJは境界線が曖昧な側面がある。 対して、 Feによって人間関係自体に重きを置くESFJは内と外の境界線をしっかりと設ける傾向にある。 なので、 ESTJの場合ある程度近しい間柄であってもどことなくよそよそしさが残る部分があるし、 ESFJにしても自身が属するコミュニティの外の人間に対しては敵対的な態度を取ることもままある。
 微妙な違いかもしれないが、 この境界線の捉え方の違いが両者の主な見分け方の一つといえるだろう。


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