[2019/01/19]
ESFPとESFJの違い
今回はESFPとESFJの違いについて考えていきたい。 よく見かける上にパッと見も似た部分があるタイプ同士ではあるが、 今回もしっかり観察すれば比較的容易に見分けることができると思われる。
刹那的な人気者 ESFP
ESFPは刹那的な人気者といえる。
そもそも刹那的な性質を持つことが人気者の必要条件であるといえるし、
人気者という概念が本来刹那的な性質を持っているともいえる。
ESFPは主機能がSeなので、
その場の盛り上がりや世間の流行などに重きを置いている。
補助機能がFiなので格式ばった雰囲気よりも各々が好きなように振る舞うことを好む。
言わばその時々の瞬間的な評価を意識しているともいえ、
つまりは人気者でいようとするモチベーションが強く働いている。
Seが主機能にあるので、
モチベーションの基本があくまでも他者や世間といった外部にある点がポイントである。
例えば同じ優勢機能を持つISFPと比較すると、
主機能のFiを補助する形でSeがあるため、
ESFPとは異なり外部の評価よりも自分自身の価値観などが最も優先されるといった違いがある。
チームプレイヤー ESFJ
チームプレイヤーという言葉がESFJにはよく似合う。
なぜなら、
主機能Fe+補助機能Siという組み合わせが集団に対する強い意識をもたらしているからである。
Feは人の感情的な側面を考慮したり集団の意見を重視して物事の判断を行う機能である。
言い換えれば、
外向機能の中でも唯一人間に焦点を当てている機能といえる。
加えて補助機能のSiは記憶や経験といった自分の中で積み上げられたものや、
自分以外であれば権威や規則といったものを強く信頼する。
なので人間相手であれば馴染み深い人を重用する傾向にある。
主機能Feによって他者の動向に意識が向き、
Siによって人間関係にある種の秩序や境界線をもたらしている。
なので集団の中における連帯感や結束力を強く求めるのがESFJの大きな特徴といえる。
個人に対する捉え方の違い
ESFPとESFJの違いを考える上での主なポイントは個人に対する捉え方の違いにあるといえる。
特にFiとFeは両タイプの違いに大きく影響を与えている。
両機能とも判断機能という点で共通しているが、
Fiは個人による価値付けや動機付けを重視しており、
Feは全体的な価値観や動機付けを重視している。
そのためESFPは自身の価値観に従い、
より個として独立した態度を示す。
対してESFJは全体の価値観に従うことで、
全体に所属する一個人としての自覚を強く持つといった違いがある。
このあたりは柔軟型(P型)と規範型(J型)の性質の違いと捉えることもできるだろう。
また、
P型とJ型という観点では知覚機能においても同様な違いが見られる。
ESFPの主機能Seは何事においても今この瞬間に意識が向けられており、
まさしく流動的な態度を示すP型然とした機能といえる。
対するESFJの補助機能Siは、
過去に意識が向けられているため確定的な態度を示すJ型然とした機能である。
実際の人間関係においても、
垣根を越えた気さくで奔放な人付き合いを好むESFPと、
気さくだが節度を保ち枠組みの中における常識的な人間関係を好むESFJといったような違いが見られる。