[2019/01/11]
ESFPとENFPの違い
今回はESFPとENFPの違いについて考えていきたい。
じっくり観察していけば見分けやすいかもしれないが､
第一印象など短時間で見分けるのは容易ではないだろう。
本来､
S/N軸は内面的な要素が強いため､
他の要素と比較すると行動からその性質を読み取ることはいささか難しい面がある。
なので､
今回の組合せに限らず見分けるためには多少の時間を要することが多くなると思われる。
好奇心旺盛な自由人
ESFPもENFPも外向知覚機能を主機能としてるので非常に好奇心が強い。
何においても頭だけで判断しようとせず実際にやってみようとする腰の軽さがある。
このあたりは前回(ESTP-ENTP)でも述べたように､
広く情報源を持つための行動といったニュアンスが強い。
また､
ESFPとENFPは共に補助機能にFiを持っている。
Fiは個人の価値観に従って物事の判断を行う機能であると同時に､
Teのように客観的な軸を基に判断することは苦手としている。
なので､
旺盛な行動力に自由な価値観が加わることで､
自由人的な側面を多分に持っている。
気さくな人気者 ESFP
ESFPは主機能にSeがあるので物事をありのままに受け入れる現実主義者である。
それが人間関係においては気さくで社交的な態度として表れる。
それ故､
人から好かれるいわゆる人気者がESFPには多いが､
これは補助機能Fiと代替機能Teの影響が強く働いている。
例えば､
FiとSeの相乗効果によって､
相手に対する細やかな気配りや優しさとして表れる。
一方ではTeによって社会性も考慮に入れた人間関係を構築しようとする。
これらの機能が上手く組み合わさることで､
ESFPを非常に社会に受け入れられやすい人物すなわち人気者に仕立て上げているというわけである。
意識の高いロマンチスト ENFP
ENFPの主機能Neは人や物事の可能性を否定しないという特徴を持つ。 補助機能Fiは個人的価値観を尊重する機能である。 この2機能が組み合わさることで､ ENFPに理想主義的価値観を付与している。 すなわち､ 主機能Neによってどんな考えや意見もとりあえず耳を傾けてみようとするし､ 補助機能Fiもそういった面で頭ごなしに否定するようなことは少ない。 むしろ､ 多様な人間性に関心を寄せることの方が多い。 このようにENFPは16タイプの中でも随一といってよいほど自由な価値観の持ち主といえる。
人生の波について
明るく華やかな雰囲気を持つESFPとENFPであるが､
人生の様相に関しては異なる面が多い。
ESFPはENFPと同様に好奇心旺盛な面があるものの､
就職や結婚など人生の重要な選択の際にはかなり堅実かつ現実的な方法を取る場合が多い。
これは主機能Seが身近な人や物事を重視するためである。
一方のENFPは､
そのイメージ通り浮き沈みの激しい人生を送る傾向にある。
例えば､
全く未知の業界に転職してみたり､
国際結婚をして海外移住するなど奔放な行動が目立つ傾向にある。
これは主機能Neの未知の物事を求める性質や､
Siが劣等機能であることによる環境の変化に寛容な側面に強い影響を受けているからであると思われる。