[2019/01/07]

ESFJとENFJの違い

今回はESFJとENFJの違いについて考えていきたい。 両タイプは前回のESTJ・ENTJと同様に、 ESFJが絶対数の多さからよく出会うタイプであり、 ENFJは人前によく出るタイプなので絶対数の少なさにしては意外も見かけるタイプである。
 また、 両タイプの違いについてもよく観察すれば比較的容易に見分けることができるだろう。

共通点は人間関係が命である点

ESFJとENFJの主機能Feは集団、 延いては世間の意見をもとに物事の判断を行う。 とりわけそのプロセスにおいて人の感情面に配慮することに重きを置いている。
 Feが他の外向機能と大きく異なっているのは、 実際の人間に意識を向けている点である。 他の外向機能が意識を向ける対象は、 客観的事実であったり世間の動向であったりと多岐にわたる傾向がある。 確かにFeもそういった物事を考慮に入れるが、 とりわけ優先されるのは人々の意見や価値観といった実際の人間に関わるものになる。
 なのでFeが主機能であるESFJとENFJにとって最も大事なものは人間関係やコミュニケーションそのものということになる。

庶民派サポーターのESFJ

ESFJとENFJの違いを考える上でのポイントはコミュニティにおけるポジションにあるといえる。 その観点で見たとき、 ESFJは皆の世話役であるサポーターの位置に回る場合が多い。
 この特徴は補助機能Siに影響されている。 Siには権威や常識を信頼し人目を意識するといった性質がある。 この補助機能Siが主機能Feと共に働くESFJは、 コミュニティの動向や空気を読むことが得意で皆の支援をすることを好むタイプといえる。
 SJ型全般の特徴とも言えるが、 自分自身がリーダーとして皆を率いるよりも、 フォロワーやサポーターとして周囲を支援する方を好む傾向が強い。 言うなれば、 何らかの形でマニュアルのようなものを求める気持ちが強いタイプともいえる。

博愛主義的リーダーのENFJ

ENFJを語る上でのポイントとして、 コミュニティの境界意識が薄い点と、 ENFJ自身がリーダー的なポジションに立つという点が挙げられる。
 これは補助機能Niによる影響が強い。 Niは物事の可能性を求めたり俯瞰的な視点で物事を把握することが得意である。 このNiがFeと合わさることによって、 ENFJに博愛主義的な性質が付与されることになる。 つまり、 相手の立場や外見などといったものに囚われずコミュニケーションを図ろうとするため、 コミュニティそのものに明確な境界線を設けることを好まないのである。 16タイプの中で最も相互理解に努めようとするタイプでもある。
 また、 Niの洞察力や一歩引いた冷静な視座はリーダーとして人々の先頭に立つことにも適している。 ENFJはE型の性向も相まって周囲に対して積極的にコミュニケーションを図るため、 気づいたらリーダーに収まっていたということも少なくない。 ここでポイントがなのが、 ENFJのリーダシップはENTJやINFJのようにピラミッド型の頂点において発揮されるものではないという点だろう。 どちらかと言えば、 スポーツクラブのキャプテンのように、 共に戦う仲間として鼓舞し合うような横並びの集団におけるリーダシップといった趣が強い。 ENFJはしばしば理想のリーダーや理想の上司に喩えられているが、 おそらく上記のような人と対等に接する寛容な姿勢を評価されている部分が大きいと思われる。


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