[2019/01/30]
ENTPとINTJの違い
今回はENTPとINTJの違いについて考えていきたい。 NT型の絶対数が少ないせいか意外にも混同されることの多いタイプ同士である。 各々の心理機能等に焦点を当てながら両者の相違点を洗い出していきたい。
行動様式
ENTPはNeを主機能に持つため新奇性のある物事を探し求めて行動する。
Neを主機能に持ちながらTiを補助機能に持つため、
16タイプの中で最もオープンマインドなタイプである。
可能性に対して開放的な一方で、
補助機能Tiによってあらゆる物事について懐疑的な視点を持っている。
なので自身のアイデアにそれほど執着心は持っておらず、
ただ単に可能性を投げかけているに過ぎない。
言わば可能性に対して純粋ともいえるだろう。
また、
Tiなのでアイデアや計画を独自の手法によって達成しようとする。
加えてSiが劣等機能なのでそれらを最後までやり遂げないこともままある。
Niを主機能、
Seを劣等機能に持つINTJは物事の全体像とそれによる抽象的なイメージを知覚する。
Niによって得られたビジョンは具現化(Se)される必要がある。
補助機能がTeなのでそのプロセスにおいて体系的かつ合理的な手法によって達成される。
ENTPとは異なりJ型かつTeを持つため、
集中的で物事の達成率が高い。
一方で、
劣等Seなので身の回りの事や世事に疎く、
いわゆる世渡りは得意な方ではない。
人間関係
ENTPは主機能Neと代替機能Feによって他人とのコミュニケーション、
特にウィットに富んだ会話を好むタイプである。
しかし、
本来はNe-Tiなので議論やブレーンストーミングを好む方である。
T型の例に漏れず情緒的な配慮に疎く、
他人を傷付けたり誤解を招くこともままある。
とはいえ、
あくまでも周囲に還元できる(Fe)アイデアや解決策を求める過程における誤解であることも多い。
INTJは主機能Niと代替機能Fiを持っているため基本的に控えめで人見知りなタイプである。
補助機能Teにしても、
クールで他人と親和的に接する機能でもないため周囲に超然とした印象を与える。
一方で、
相手が自身の良き理解者であったり会話の内容が自身の得意分野である時などは、
意外にも饒舌で社交的に振る舞う面を持つ。
仕事
NP型全般がそうであるが、
ENTPもまた職探しには苦労を強いられるタイプである。
Neが主機能にあるため、
可能性を求めて転職したりすることでキャリアが定まらないことが多い。
Siが劣等機能なので特に行政職や事務職など手続きを遵守することを求められる職業は合わない。
加えてTeではなくTiであることから、
そもそも組織活動に向いていない面もある。
そのため、
改善や変化が頻繁に起こるものであったりクリエイティビティを求められる職業に適性がある。
INTJは主機能Niによって独特な物の見方を持っているため、
職業としては自身の才能を生かすことのできるものを選ぶ傾向にある。
また、
非常に自律的で合理的なNTJ型なので官僚主義的な職場環境よりも実力主義的で個人の裁量の多い環境に適性がある。
不健全時
ENTPが不健全な状態にある時は、
劣等機能のSiの負の影響によって、
細かい部分に執着したり過労に無自覚で体調を壊したり、
或は逆に心気症で過度に体の心配をしたりする。
また、
代替機能Feのネガティブな作用により、
他人を操作的かつ不当に扱おうとする。
INTJの場合、
劣等機能Seによって暴飲暴食など現実逃避的な行動が目立つようになる。
また、
Ni-Teの負の作用によって、
自身の才覚を妄信し他人を見下すなど傲慢な態度に出る。