[2019/01/31]
ENTJとINTPの違い
今回はENTJとINTPの違いについて考えていきたい。 滅多に混同されることのなさそうな組み合わせだが、 少し前まで巷ではビルゲイツ(INTP)をENTJと判定する声が多かったり、 意外なケースもある。 とはいえ実際にはかなり異なった特徴を持つタイプ同士である。
行動様式
Teを主機能に持つENTJはその明確かつ迅速な判断とアウトプットが大きな特徴の一つである。
Teは客観的・定量的なものを重視するため、
これを主機能に持つENTJにとって権力や収入など社会的ステイタスがモチベーションとなり得ることが多い。
よって大抵のENTJがハードワーカーになる傾向にある。
精力的に活動すると同時に、
たとえプライベート時であってもリラックスするのが下手で、
それが趣味や遊びであっても精力的に取り組もうとする。
また、
補助機能Niが発達することで主機能Teの性急さが緩和され、
ENTJに深い洞察と戦略性を付与する。
主機能をTi、
補助機能にNeを持つINTPは、
ENTJとは異なり世俗的なものに対して関心を寄せることが少ない。
むしろそういった物事よりも、
人や物、
引いては宇宙のの本質や真実について考える時間を費やそうとする。
Tiであるため、
INFPのように理想や価値観の追求といった類のものではなく、
理論や法則といった類のものを追い求めようとする。
また、
Siを有するN型であるため物質欲が少なく質素な生活を送る傾向にある。
INTJあたりとはまた一味違った超然としたイメージを周囲にもたらす。
人間関係
TJ型であるENTJは周囲から厳格で冷徹な印象を与えることも多いが、
E型の例にもれず基本的には気さくで社交的な面を持っている。
Teが主機能なので人間関係において難なくリーダーシップを発揮する。
また、
代替機能にSeがあるため格式ばらずに物事を楽しもうとする親しみやすさも携えている。
Ti-Neという順序の心理機能を持つINTPは他人にその本当の性格を知られることは少ない。
Ti主機能であるためよそよそしく孤独なイメージがあるかもしれないが、
外面的にはNeとFeが表れるため、
ユニークでウィットに富む人物と評されている場合もままある。
とはいえFeが劣等機能かつSiが代替機能にあるため、
一般的な会話によるコミュニケーションよりも行動を通したコミュニケーションの方を好む傾向にある。
仕事
ENTJはTeを主機能に持つため職業の適性の幅が広く、
大抵が仕事中心のハードワーカー的な生活を送る。
世俗的な価値観を強く持っている一方、
NT型の例に漏れず研究開発などの学術的な分野にも適性を持っている。
加えてTe優勢であるため、
多くのN型に比べて学問の体系的な面や組織活動に対して疑問を抱くことは少ない。
但しNiによって強い自律性も同時に持っているため、
実際には責任者的なポジションに就くことや起業したりすることの方を望んでる。
INTPもNP型の例に漏れず組織に不適合な性質を持っている。
そのためフリーランスとして単独で仕事をしたり、
起業することでTiのモチベーションを保とうとする。
一方で、
劣等機能Feの影響で聖職者やマーケティングなど、
人間の感情面にアプローチをかけるような職を選択する場合も多い。
不健全時
不健全時のENTJは主機能Teの暴走によって、
過度に冷徹・非協調的・支配的な態度に出る。
補助機能Niの負の作用も働くことにより傲慢な考えがENTJを支配する。
INTPの場合、
TiがINTPを孤立させると同時に、
他人に対して過度に批判的な態度を取らせる。
補助機能Neが加わることで、
自身の仮説の正当性を妄信する。