[2019/05/21]
ESTPのあだ名
今回からは各タイプのあだ名について心理機能を基に解説していきたい。
起業家
第一にその旺盛な行動力が挙げられる。
Se主機能による行動主体の性質を、
自律性の強いTiが補助することによって並外れた実行力を有する。
TiがFeと対をなす機能なので、
良くも悪くも人の視線や思惑を意に介さず行動に移すことができる。
第二にグループリーダーの素質に恵まれた点が挙げられる。
まずはSeによって人間関係におけるパワーバランスを見極めることを得意としていることが大きいアドバンテージになる。
加えて、
Tiを使うため自分を中心に物事を判断することを好んでいる。
Tiは自身を主体としてロジックを組むため、
人間関係においては自分と相手との個人間のパワーバランスに目を向ける。
このSeとTiの合わせ技によって、
ESTPはその大胆なイメージとは裏腹に、
人間関係における繊細な舵取りを得意としている。
面白いのは精神面においてはイメージ通りの図太さを持っているところであり、
このあたりは主機能を共通するESFPとは対照的である。
また、
代替機能のFeも忘れてはならない要素で、
グループにおけるコンセンサスやそれによる一体感を構築することに一役買っている。
プロモーター
第一に顔の広さや人脈の豊富さが挙げられる。
ESTPは自身が中心となり人を集めたり、
人が集まってくるといった特徴を持っている。
これはSeとFeの合わせ技による他人のニーズを汲み取ることの巧さが主な理由の1つとなる。
第二にその企画力が挙げられる。
Seを主機能に持つことで情報に対する感度に恵まれていること、
Tiによって自律的に物事を興すことがプロモーターとしての資質を形作る重要な要素のの1つとなっている。
やはり(Se-Ti-Fe)という並びが重要で、
旺盛な行動力と自律性を持ちながらも周囲のコンセンサスを得るという絶妙なバランス感覚がESTPの肝となっている。
究極の現実主義者
ESTPが16タイプの中で最も事実を重視するタイプであることが主な理由であろう。
主機能のSeによって情報をまんべんなくありのままに受け取り、
知覚した事実をTiによって合理化するというプロセスがESTPのリアリズムの基礎である。
ポイントはSeがTeのように枠組みを意識しない機能であるという点だ。
Teは判断機能ゆえに情報をすぐさま合理化し何らかのジャッジを下す。
対してSeは知覚機能、
それも外向機能なので、
置かれた現実を正確に把握することが最も優先される。
他にも、
Seが主機能に位置するということは置かれた状況にいかに適応するかということを重視するということでもあり、
この点においても独特のリアリズムを発揮するのがESTPである。