[2018/12/15-2020/01/15]
浜田雅功 [ESTJ]
-目次-
向性/E型かI型か
E型が比較的明快な方だと思われる。
思案するよりもさっさと行動に移す一方、独自の感覚や価値観を重視する人物でもない。
或いは、他人から見たときに彼という人物を理解するのに苦労するタイプでもない。
攻撃的なイメージこそあれど、基本的には気さくで、その意味では理解しやすい人物ともいえる。
内省的な部分や独自性が見受けられない点が理由として一番大きい部分となる。
知覚/S型かN型か
指標の中でもとりわけ知覚軸の判別が難しい傾向にあるものの、今回のケースはS型が明快といえる。
例えば上下関係に対する厳格なイメージやエピソード等が豊富である点を根拠として挙げたい。
というのも知覚軸が上下関係に与える影響が大きいからだ。
解釈や本質よりも明確で詳細な事実に重きを置くという性質に起因している。
上下関係に限らず権威や慣習といった物事においても同様の姿勢・態度を示す。
案外態度軸よりもその辺りには強く関係している。
意思決定において情報のどういった部分に重きを置くかということの方が、上下関係等には強く影響を及ぼしているというわけだ。
上記のようなS型を思わせる側面が豊富である一方、N型的な側面はあまり見受けられない。
例えば同じ司会者である島田紳助のように理論的な話を好む人物でもないなど。
とかく理屈や解釈等を挟まないシンプルな判断プロセスを好む傾向が見て取れるため、S型が妥当な線であると考える。
判断/T型かF型か
主観的で自身の感性に正直であったり、他者との関係性に人一倍気を配るという人物ではない。
むしろ大抵の物事に客観的且つ厳格に対処する人物といえ、端的にT型の特徴が前面に出ているケースであろう。
E型の資質と相まって、気さくで活発な一方、ドライで良くも悪くも割り切りの良い人物像が際立っている。
また、司会者としての立場を遵守する方でもあり、この辺りは明石家さんま(ESFP)とは対照的といえる。
まあ判断軸だけではなく態度軸にも起因している部分はあるが。
逆に自分の好き嫌いや感性、他者の心情を重視しているような側面は見受けられず、やはりT型が妥当な線だろう。
態度/J型かP型か
計画的で決定的な気質を思わせるエピソードが多く、比較的明快なJ型の人物といえる。
その場に適した役割を全うすることを良しとする、ゴールが明確で秩序だった展開を好む人物に見受けられる。
逆に芸であれ仕事であれ、即興性に富んだ展開・手法は好まない傾向にあると思われる。
保守的で型にハマった部分はS型の資質に起因している所も大きいが、全体的にかっちりとした人物像を窺うことが出来るため、やはりJ型が妥当な線であろう。
主機能Te-補助機能Si
先述したようにT型が前面に出ている人物で、即ち主機能Teが明快。
さらに、保守的で地に足の着いた常識人という点から補助機能のSiもまた分かりやすい。
芸能人としては比較的一般人に近い感覚の持ち主であることが窺え、とりわけ彼がS型であるという点についてはほとんど議論の余地がないのではなかろうか。
知覚軸の項目で彼の上下関係に対する厳格な意識について言及したが、Te-Siの組み合わせを踏まえればより一層合点が行くといった所。
白黒付けたがるTeと年次に重きを置くSiの合わせ技によって上記のような厳格な思考が成り立っている。
ちなみに同じ優位機能を持つISTJも同様の思考を持ったタイプではある。
但しこちらは内向型なのでその厳格さが前面には出にくいというか、ESTJほど声高には主張しない傾向にある。
明らかに目下である相手や身内などに対して強く主張することはまま見受けられるが。
そのあたりも踏まえれば、大抵の場面でTeが前面に出ている人物といえ、やはりTe主機能のESTJが妥当な線であろう。
代替機能Ne
分かりにくい。Ne自体が外向機能にも関わらず複雑な側面があるという点もそうだが、代替機能ともなるとその性向を読み取ることは一層難しくなる。
というか彼個人から代替Neを感じ取れる部分があまり見受けられないというのが正直な所。
どの角度から捉えても(Ne-Si)社会的評価の高い地位に座す、などといった形で表れるのがESTJにおけるNeの発露の一例として挙げられる。
緻密で堅実だが視野が狭くなりがちなSiをカバーするような形で作用する場合が多い。
従って実際には、分野を跨いで活動することを促し、より広く深く社会的評価を得られるようになるといった傾向にあるといえる。
お笑い芸人である彼の場合、司会者としてアスリートなど関連性の薄い分野の人間や業界にまで裾野を広げるといった点がそれに当たるかもしれない。
但しマルチな活動形態はE型全般に見受けられる傾向でもあるため、上記についてNe由来の行いであると確定するには、いささか根拠として乏しい面があることは否定できないが。
劣等機能Fi
一言で言えば感情面に不器用な部分がある点が挙げられる。
ドSなイメージとは裏腹なエピソード、例えば後輩を可愛がっている話などが年々露になってきているが、そういった際に露骨に照れていたり罰が悪そうな態度を取ることが多い。
この辺りが感情機能を劣等しているタイプである根拠であり、巷で見受けるESTP説を否定する材料の一つとなる。
仮にESTPであるとすれば、感情機能は第三の機能として補助機能を代替するように働く上、Feなので外から認識しやすいという面もある。
つまり彼ほど感情面において不器用にはなりにくいのがESTPといえる。
主機能のSeにしてもTeほど緊張感を漂わせることは少ない一方、フランクさが前面に出やすい。
確かにT型のタイプではあるが思考を内向しており(Ti)、代わりにFeが表に見えやすく、さらにそれがSeと相まるため対外的にはむしろ柔らかい印象すら与える方である。
従ってTe主機能のESTJが妥当な線と思われる。
まとめ
劣等機能の項目でも言及したように、ESTPと判定されるケースが散見されている。
その説を否定すると同時に、彼がESTJであるとする根拠の主軸として、態度軸と主機能-劣等機能が挙げられる。
即ちTe主機能のJ型という点から彼の持つ緊張感や厳格な部分を、劣等機能Fiからは感情的な部分での苦手意識を説明することができる。
一方、補助機能は労せずして導き出すことが出来た。
慣習的・常識的な性向が彼の場合明快で、それは芸能人ということを考慮すればかなり一般人に近い方だといえる。
というよりも上下関係に厳格な意識を持っているという段階でS型に軍配が挙がる訳だが。
代替機能Neについては不明瞭な部分が多い。そもそもESTJ・ESFJの代替Neはわかりにくい傾向にある。
Ne自体に複雑な側面があるのもそうだが、代替機能であることがそれに拍車を掛けている。
とはいえ今回のケースにおいては判定に障ることはないため割愛させてもらった。
特に彼の場合ESTP説を否定できれば、即ち代替機能がFeか否かという点が明らかになれば充分であった。
かくしてタイプ判定が完了した訳だが、まあ相方の松本人志に比べれば遥かに容易に判定することができたと思う。
直感的にというかイメージ的にESTJが明快だったこともそうだし、ESTP説に関しても心理機能や指標を一つずつ追っていくことで比較的容易に否定が可能だった。